本記事では、TidalCyclesで低音域を上げる小技と、音量感を上げる小技を紹介します。
動画
コード
let
pat = "{0 3 1 0 2 1 1 2 0 1*4 0 1 2 0 ~ 3}%16"
x = const $ s "[Kick:1(6,16),Hihat:11*16,Snare:10(2,4,1)]" # delay 0.8 # speed 2
y = jux (((1/16) <~ ).(# room 0.8))
z = off 0.125 (# crush 2)
xx = (# gain "{1 1 1 0 1 0 0 1 0 1 1 0 0 1 0 0}%16").(# speed 0.8)
yy = (# speed "[0.8 0.8 1 1]*2")
zz = stut' 6 (1/16) (|* speed (cycleChoose[1.1,0.9]))
d1
$ whenmod 8 7 xx
$ whenmod 4 3 yy
$ whenmod 16 14 zz
$ swingBy (1/8) 8
$ every 6 z
$ every 5 y
$ every 4 x
$ s (fit 0 ["Kick:10","Hihat:11","Snare:8","Chord:4"] pat)
# cut 1 # shape 0.5 # hpf 50 # hpq 0.3
d2
$ jux ((1/128)<~)
$ s "Cymbal:1/8" # speed 0.8 # shape 0.6
setcps(128/60/4)
低音を上げる技
以下のようにすると、50Hz付近を持ち上げることができます。
# hpf 50 # hpq 0.3
# hpf 50 で50Hzのハイパスフィルターをかけられます。
# hpq 0.3 でフィルターのQ値を0.3に設定できるのですが、この数値を上げるほど50Hz付近の音量が上がります。
以下の引用画像のように、HPFの場合はQ値が上がるほどcutoff周波数周辺の周波数が増幅されます。
TidalCyclesではEQでブーストするという概念が現状見当たらないので、重宝します。
音量感を上げる
音量感を上げるのに、gainももちろん使えますが、私は # shape 0.5 をよく使います。
shapeというのは、wave shaping distortionとuserbaseに記載されていました。
歪み感を追加して、音量が全体的に上がります。
0.3~0.7くらいに設定すると、軽く歪みますが、音色がガラッと変わるほどではないので、重宝します。
結果的にコンプがかかったような音になり、各サウンドがまとまる感じがするのでおすすめです。